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選定方法
実負荷の測定方法
- 1.実機(ギアドモータ付き)・オシロスコープ・電源・抵抗を準備してください。
- 2.右図の通り配線をして頂き、オシロスコープで電流波形を採取してください。
- 3.動作中の電流値から実負荷がわかります。
- 4.ご不明な場合は、当社営業部までお問い合わせください。
特性グラフのご説明
モータの選定方法
- 1.ギアドモータ出力軸(モータ単体の場合は、モータの出力軸)での必要な回転数、トルク、電圧を算出してください。
なお、下記の選定方法の例は、ギアドモータを選定する場合を想定した例として解説しています。- (例)希望特性
-
- 回転数 N :60 [r/min]
- トルク T :0.294 [Nm] (3 [kg・cm])
- 電圧 V :DC24 [V]
- 2.次の計算方法で、モータ(単体)のワット数(出力)Pを算出します。
- (出力計算)
- P = 2πTN ÷ 60P : 出力 [W] T : トルク [Nm] N : 回転数 [r/min]
P = 2π × 0.294 × 60 ÷ 60
P = 1.85 [W]
- 3.項目2で求めた出力Pは、モータ単体の場合の出力です。ギア付きの場合は、これにギアの効率を考慮します。
ギアの効率は、ギアの種類や段数で異なりますが、概略の計算として、項目2で求めた出力Pを、1.35倍します。(当社独自の目安です。)
1.85 [W] × 1.35 = 2.5 [W] ・・・ ギアドモータの出力(仮) - 4.DC24[V]、出力 2.5 [W]以上のギアドモータをカタログから探します。
総合カタログのページA-3の電圧と出力を見ると、適合するモータは、次のようなモータがあります。
(1)TP-2732F-24 ・・・ 出力 : 3.5 [W]
(2)TP-3526C-24 ・・・ 出力 : 3.5 [W]
それぞれ特長がありますので、総合カタログのモータ性能一覧表(ページA-3)や外形図(ページA-5~A-15)等をご参照の上、
ご希望のモータを選定していただくか、または、当社営業部までお問い合わせください。
ギアヘッド・ギアドモータの選定方法
1.次は、ギアの選定を行います。
ギア仕様には、断続運転用と連続運転用があります。
次の計算方法で、15%未満の場合は断続運転用、15%以上の場合は連続運転用をお選びください。
ただし、1回の動作時間(ON時間)が、60秒以上の場合は、連続運転用をお選びください。
なお、詳細内容につきましては、当社営業部までお問い合わせください。
(計算式)1回の動作時間(ON時間) ÷ 1回の停止時間(OFF時間) × 100
(例)1秒ON、10秒OFFの場合1秒 ÷ 10秒 × 100 = 10%
15%未満なので、断続運転用のギアを選定します。
運転Dutyによるギア仕様(断続運転用・連続運転用)の選定方法
ギア仕様(断続運転用・連続運転用)毎のギアの種類
ギアの分類 | ギア名称 | ギア形状 | 説明 |
---|---|---|---|
断続運転用 ギア |
KP | φ22 | 切削歯車を使用した小型静音タイプの遊星ギアヘッド。 |
KG | φ37 | 切削歯車を使用した強度、高耐久性のスタンダードタイプのギアヘッド。 | |
PG | □43 | KGギアの□43フランジタイプ。 | |
KS | φ37 | KGギアの同強度・低価格を実現したギアヘッド。 | |
PKS | □43 | KSギアの□43フランジタイプ。 | |
IG・IM・IGL・IML | 40×100×19 | 高トルク・低価格を実現したBOX型ギアヘッド。 | |
SWT・SWR・SWL | 70×80×99 | 許容トルク最大9800[mNm]の高トルク対応ウォームギアヘッド。 | |
LG・LGL・LGR | 75×105 | 許容トルク最大9800[mNm]の高トルク対応のBOX型ギアヘッド。 | |
連続運転用 ギア |
TU | φ16 | 静音・小型(φ16)で高トルクを実現した遊星ギアヘッド。 |
KM | φ37 | KGタイプの連続運転可能なギアヘッド。 | |
PM | □43 | KMギアの□43フランジタイプ。 | |
HM | φ37 | ギア性能はKMと同様で、モータとギアを手で取り外しのできるアタッチメントタイプ。 | |
PHM | □43 | HMギアの□43フランジタイプ。 | |
KW・KWR | □38×φ46 | 切削歯車を使用した連続運転可能なウォームギアヘッド。 | |
CE | □60 | □60mmの低価格・高トルクギアヘッド。 | |
CM | □60 | CEギアに熱処理を施し、歯幅をアップさせたトルク強化型ギアヘッド。 | |
DE | □80 | CMギアよりも、更に高トルク、高強度を実現させたギアヘッド。 |
2.モータの選定において、TP-2732F-24を選定した場合、モータTP-2732F-24に取り付け可能なギアヘッドの中からギアの許容トルクと希望するギアヘッドの形状・寸法を考慮して、ギアの選定を行います。
ここでは、例として、φ37スタンダートタイプのKGタイプでギアの選定を行います。
3.TP-2732F-KG・PGの中から、希望する特性に最も近い減速比として、1/150を選定します。
選定したギアドモータの型式は、次のようになります。
(選定したギアドモータの型式)
TP-2732F-KG-150-H00-24
以上となりますが、当社では選定のお手伝いを致します。
ページG-8の引き合いシートにご記入の上、FAX送信をしてください。最適な機種を選定致します。
SI単位換算表
力のモーメント・トルク
N-m | 1 | 0.001 | 9.8×10-5 | 9.8×10-2 |
---|---|---|---|---|
mN-m | 1000 | 1 | 9.8×10-2 | 98 |
g・cm | 10200 | 10.2 | 1 | 1000 |
kg・cm | 10.2 | 0.0102 | 1.0×10-3 | 1 |
力
N | 1 | 1×10-5 | 9.80665 |
---|---|---|---|
dyn | 1×105 | 1 | 9.80665×105 |
kgf | 1.01972×10-1 | 1.01972×10-6 | 1 |